June 23, 2005
旅する夜
今日は珍しくシゴトが早く終わったので家の近所のレンタル屋で
『モーターサイクルダイアリーズ』をかりて帰る。

この映画は恵比寿ガーデンシネマで上映されてたときからずっと
気になっていた作品だったのに、結局劇場にはいけず終いだったために
かなり期待感をもってレンタル開始を待ち望んでいた。
「若かりし頃のチェ・ゲバラ」、「バイクで南米横断」、「放浪の旅」、
それに「キューバ革命」とくれば、その言葉の断片だけでなにかしら人間の野生を
駆り立てる響きがある。でも実際はそれ以上に深いモノがあった。
まず南米大陸は私にとってまだ未経験な土地。
それだけに一度は旅してみたい土地で、なんとなくそれは若ければ若いほど
いいような気がしている。
24歳で旅したゲバラに自分をかざしてるとか、かざしたいとか、
そうなりたいという願望ではなくて、人間的に模索状態なほど、
南米って大陸が多くのものをココロに焼き付けてくれそうだから、という勘でしかない。
そして映画の中でキューバ革命に触れることは殆どなかったけれど、
ゲバラという1人の人生からみたキューバ革命は私がかつて講義で触れた
「キューバ革命」とはまた全然ちがうモノなんだろうということだ。
冷戦という枠組みからみるのと、革命家という1人の眼差しからみるのとでは
あたりまえだけど違う。で、私が関心があるのは大枠で語られることより
個が発するもの。それをすごく強く感じた。
ゲバラだけでなく彼らが旅先で会った人達の映像はフィクションとはいえ、
”生きてる感”がとてもリアルにこちら側に伝わってくる。
そしてその”生きてる感”がココロにズンズンくる感覚は、ヴェトナムを旅するとき
出会う人やモノからもらえる感覚に似ている。
物語はゲバラを語ってはいるけれど作品自体に思想とかイデオロギー的な感化は
はほとんどなくて、1人の人間が自分の生き方や生活スタイルなりを選ぶとき、
それを選んだ最初のココロを忘れないでもっておくこと、それが大切であることを
思い知った気がする。
でもそれって日常だとなかなか難しい。だからこそ旅が舞台になったのかもしれないけれど、
今夜これを見た私は少なくとも”旅”な気分を味わえた気がしていて、すごく満足。
全然東京を離れちゃいないけど、異空間をダイブしてきた感じ。
ちなみにゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルはこれまた私が好きな
『天国の口、終りの楽園』に出ていた俳優さん。
どっかで見たことあるなーってずっと思いながらみていて、特典チェックして納得。
投稿者 nF4 : June 23, 2005 12:51 AM
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