「共感」=流通貨幣・価値になっていく。
April 12, 2010 6:15 AM | Comments (0)
青山ブックセンター本店で開催されたイベント「佐藤尚之&須田和博トークショー『これからの広告って?』 」をメモとしてまとめてみようと思います。
(さらに詳細を知りたい方はtwitterの「#satosuda」で検索すると、他の参加者の方の中継やまとめサイトをみることができます。こちら!)
ではいきます!
会場は140名の参加者で満員御礼状態。
許可していただければ自分iPhoneでUstreamができるな、と思ったのですが、やはりそこは事前にNGのアナウンスが。
Twitterで#satosudaをつけながらの実況中継は大丈夫そうだったので何度かトライしました。
お二人がそれぞれの著作『明日の広告』佐藤尚之氏著、『使ってもらえる広告』須田和博氏著をお互いに紹介するという形式でトークが進みます。
固い話ではなく、ゆるい感じでのスタート(とはいえ、お話いただいた内容は示唆のある考えさせられる内容ばかり)。
以下、話題のポイント【】とそれに対して佐藤さん/須田さんの発言・意見。
【著書の中で「広告」に対して感じていることの共有認識】
・広告に対する危機意識
・広告の定義がそもそも変わってきている
・WEBを使えて当たり前
・(でも)WEB至上主義では全くない
・No Line(「クロスメディアという言葉は嫌い」by 佐藤さん)
伝えたい相手に伝わることが重要。その場合one mediaという可能性もある。
→メディアに線引きしない、という意味でNo Line
・佐藤さん(電通社員)須田さん(博報堂社員)お互いがライバルというより、
いまだ古い広告をしている人たちが共通の敵
【ソーシャルメディアについて(お二人とも鳩カフェに携わっている話の流れから)】
・ソーシャルメディアはまず、そこにいるユーザーの声を聴くことである。
ex:鳩カフェ
政治への無関心さが日本の色々なものをダメにしているという認識 by 佐藤さん
国民(twitterユーザー)側:鳩山さんが生身の人間であることを感じてもらう。
「切れば血がでる」という佐藤さんの表現。
鳩山さん側:まず「国民の声をきく」こと「傾聴」が最優先課題
【この2年で変わったもの(台頭してきたデジタルツール)変化した点】
〈台頭してきたデジタルツール〉
・twitter
・Ustream
・iPhone
総論:ソーシャルメディアはインフラ(メディアではない)
各論:〈twitter〉
・完璧にフラットでノードの状態(これぞインターネット、というツール)
→その意味でブログはまだトップダウンの情報発信
※ Ust/iPhoneについての言及はとくになし
〈変化した点〉
・プッシュ型広告/イメージ戦略の崩壊
→もはや「教える」「説得」など、上からのメッセージは伝わらない。
《須田さん》
・ユーザーが一番偉い
・人は人の紹介経由でないと見ようとしない(信じようとしない)
《佐藤さん》
・生活者本位=ネット茶の間
・「共感」=流通貨幣・価値になっていく。
【これからの広告について】
《須田さん》
・「広告→広場」:広く告げるではなく、話題となる広場をつくる。
:コミュニケーションの場をつくる。
《佐藤さん》
・PR(パブリックリレーション)をもっと考えるべき
PR(パブリックリレーション)=これまでのPUSH型広告、ネットのようなPULL型広告
その間に企業広報、戦略PR、自走式に広がるもの、全部含めてパブリックリレーション。
【これからの「広告」に必要なスタンス、資質、アドバイス】
《須田さん》
・企画力、それを具現化するテクノロジーがある人は強い 。
・クリエイティブならテクノロジーを勉強しないと。
《佐藤さん》
・資質/技能は考えてもしょうがない。それより「生活者視点」を持つことが大切。
・美味しいもの、映画、美術館(芸術)にもっと触れるべき。蛸壺にはいらないように。
《お二人共通》
・普遍性(ツールがなんであれ、人に響くものは普遍的なものである)
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個人的には本エントリーのタイトルに使わせていただいた、佐藤さんの「『共感』=流通貨幣・価値になっていく。」という言葉が一番心に刺さりました。
twitterの普及で情報発信の方向性が本当にフラットになったな、と私自身日々感じます。
その中で「資本」だったり「知名度」だったりに幅を効かせて、押し付けがましいコミュニケーションをとってこようとする相手(企業)に、誰が振り向くんだろう?(誰もふりむかない:反語)という想いが常々ありました。
だからこそ、個々の体験や経験を共有するような、五感に響くようなメッセージなりコミュニケーションがすごく大切なんだな、と思います。
それは勿論、狙ってやるものではあるけれど、できるだけその環境に馴染むもの、環境の一部と化しているものになってくるのかな、というキズキがありました。
あとは佐藤さんがweb至上主義でない点にすこぶる共感。webをつくればすべてが解決するなんてことは全くないですもんね。○○やればいい、とりあえず時代の流れで△▲に手をだす、というのでは、機能するものも機能しないと。その意味では、戦略をもった上でのwebであったり、twitterであると思います。
とはいえ、矛盾しているようであれですが、「とりあえずやってみる!」という姿勢もとても重要。佐藤さんがおっしゃったように、「やらないよりマシ」という心構えもデジタルツールを使っていく上ではとても重要だと思ってます。
今回のトークショーは、新しい意見や考えにガンガン触れた、というより、広告コミュニケーションについて常々おもっている漠然とした不安や疑問を、佐藤さんや須田さんと強く共有できたことがとても糧になりました。
最近はtwitterのすごさを身にしみつつも、リアルに人に会うことの大切さも身に染みているので、こうしたイベントに参加することはとても勉強になり刺激になります。
少なくとも「これでいいのかな?」と思うことを、「これでいいんだ!」と思えるようになるのはとても難しいことなので、それだけでもお二人のお話を聴けて非常に良かったです。

投稿者nF4 : April 12, 2010 6:15 AM
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