「それでもドキュメンタリーは嘘をつく 」
July 9, 2009 8:26 AM | Comments (0)

何度か読み返している「それでもドキュメンタリーは嘘をつく」の文庫本。
森達也さんの本は他にも何冊か読んでいるのですが、
その中でもこの本は一番ガツンときた本です。
「見たものや聞いたものしか信じない」というレベルを踏み超えて、
「見たものや聞いたものを疑う」こと。
それをしないと、けっこうヤバいです、
いうことを肝に命じられる内容です。
で、ちょうどこれを読んでいた病院の待ち合い室で、
大阪のパチンコ店を放火して、23人の死傷者をだした
事件の報道がテレビのニュースで流れました。
「生活苦のために無差別殺人を企てた犯行」とニュースキャスターは報道し、
街頭インタビューに答える人もまた「許せません」ということを
口々に話す様子が。
どんな理由があっても、力で相手を抑えこんだり、
傷つけることや、まして命を奪うことは、絶対に許されることでなないのだけど、
無差別事件の場合は特に、犯行を犯した者を責めるだけでは、
同じような事件を防ぐことには繋がらない気がしてしまう。
とはいえ、自分は自転車のサドルをいたずらされだだけで、
怒ってしまう人間なので、立場が自分だったらどうよ?と問われると、
うーん、と唸るばかりなのだけれど、
人を殺すというあってはならない選択肢を選ぶ前に、
人を投げやりにさせない何かがあったらな、と願ってしまう。
それは、単に衣食住の保障なのかもしれないし、
コミュニケーションなのかもしれないし、
社会とのコミット、なのかもしれないのだけれど。

投稿者nF4 : July 9, 2009 8:26 AM
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