『ナイトクルージング』
March 28, 2007 3:03 AM | Comments (0)
小さかったり、大きかったり、
毎日かなりの数の判断を重ねているという事実がある。
進んでいる距離はほんの少しだと気がついて、
嘆いたり、くたびれてみたり、
でもそのほんの少しがだんだん積みあがっていく事実に対して、
よくやったなーと思ったりもする。
嘆いたり、くたびれたり、よくやったなーと思ったり、
嘆きながら、くたびれながら、よくやったなーと
思えたり、思えなかったり、
なんともいえない気持ちが、毎日ちょっとずつ
なんだか澱のようにたまっていくような感覚がある。
一般的にとかじゃなくて、自分自身の中で。
深夜の電車の中で、久々にクラムボンがカバーした
『ナイトクルージング』を聴いていた。
タイへ旅したときに旅先で知り合ったバンコク在住のタイ人が、
ホーチミンへ移動する私をタクシーにのせて、
深夜の空港まで送ってくれたことを思い出した。
”ナオミ”っていう日本人とつきあってたことがあって、
その子の間に娘がいるんだ、と彼は話してくれた。
さっきまで屋台で大盛り上がりしていたその人は、
急にシンミリしはじめて、
なんだかため息ばかりついていた記憶がある。
私が”ナオミ”という名前で(だからきっと懐かしく
なったんだろうと思う)、ウィスキーが好きだということを
覚えていてくれて、別れ際にタイウィスキーをお土産にくれた。
でも今思えば、もう会うことなんてない自分に、
なんでウィスキーなんてくれたんだろうと思ったり、
振り返ってみたりして、でもそれは俄かに生まれた
友情の印でもなく、よくある旅先の恋愛感情みたいなもの
ともちがっていたように思う。
『ナイトクルージング』を聴いていたら、
グレーな空間にヘッドライトやネオンが走るキラキラした夜景や
色々な記憶が蘇ってきて、
でも何もかもがちょっとずつ悲しいものをもっているような、
そんな気持ちになった。
きっと原田郁子ちゃんがすごく
やさしい歌い方をするからなんだろうなぁ、と、
郁子ちゃんのせいにしてみたりした。

投稿者nF4 : March 28, 2007 3:03 AM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nfujiwara.com/mt/mt-tb.cgi/469
コメントしてください